9th 追波川でサクラマスを追う(上)
さぁ、サクラマスのことを書いて行きましょうか。
これは今年の1月から4月までの出来事で内容豊富につき上、中、下と3回に分けてお届けさせて頂きます。その一回目は、なぜサクラマスか?から、追波川の初陣までとします。想いは溢れるほどあるのですが書ききれる筆力があるでしょうか?まぁ、始めて参りましょう。
【contents】
はじめに〜サクラマスって?
1、サクラマスを釣ろうとした動機
2、新年度目標設定
3、いよいよ初陣・・・・・・・今回はここまで
4、吹雪の中で竿を振る
5、初めてサクラマスを見た衝撃
6、仲間が出来た・・・・・・・次回はこの辺かな?
7、バラした( ; ; )
8、ついにその時が来た・・・・上の写真はその時のものです
おわりに〜Special thanks!
ここまで書いただけでワクワクしております。あとは表現力が伴うかどうかですね。お付き合いくださいませ。
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1ー1,サクラマスを釣ろうとした動機
正直なところ私はサクラマスのことを全く知りませんでした。逆に知っていたらここまでのめり込むことはなかったかも知れません。
ちょうど昨年の今頃、サーフ2シーズン目を終えてぼーっとしている時でした。秋に目黒プロのサーフスクールに行って、ヒラメの生態を知り、ヒラメの付くポイントが少し見れるようになって、SARYU(サリュー)というジグヘッドワームが新発売されて、それを使って気になったポイントを通すだけでそこそこ釣れたんです。秋シーズンのヒラメが好調で、ある種の達成感の中でシーズンオフに入っていました。
一方で「春まで何をしよう」と考えていました。とにかくじっとしている性分ではありません。私は何かに夢中になって何かをしていないとだめな多少、厄介な人なんです。いつものようにYouTubeを見ていた時に偶然、追波川のサクラマスが出て来て見ていたんですね。それが最初のきっかけでした。それで興味を持って調べたわけですよ。
①シーズンは?
②フィールドは?
③道具は?
④費用は?
①桜の花が咲く頃に②石巻の飯野川の近くで③去年シーバス用に買ったロッドと3000番リールで何とか出来そうだし④ルアーは買えばいいしスプーンは安いし、何とかなりそうだ!
よっしゃ!そう思ったら石巻の上州屋目指してクルマ飛ばしてましたもんね。なんと言ってもサーフで二年やっていて、ある程度、魚が釣れるようになってましたし、サーフだって全くの初心者から始めたんだから今の俺なら何とかなる!笑っちゃいますが本気でそう思っちゃったんですね。(完全なウマシカでしょ(笑))
上州屋さんでも店員さんにいろいろ聞いて、ロッドもリールも、PEもリーダーも、スナップも全部サーフと共用できると確信して、スプーン10個とミノー4個、それと退路を断つつもりで年券を購入しました。ロッドとリールはほとんど使っていなかったので、あぁ、買ってて良かった!そう思ったものでした。
さぁ、少ない出費で一応道具は揃ったぞ!っと。さてどんなカッコで釣りに行くんだろう?冬の追波川はとにかく寒い、防寒対策は必須です。最初は冬のゴルフ用の帽子や防寒着でいいか。そうだ!万が一のためにタモ網を用意しなきゃ!
あとは・・な・ん・だ・?こんな感じでした。
この時に全く眼中になかったのが難易度でした。これを事前に知っていればどうだったのでしょうね。その後【シーズンに一匹で大漁】と聞かされる程の難しさと知るわけです。YouTubeでも釣れるシーンがメインですからとても大きな誤解をしたんですね。
1-2,ところで、サクラマスってどんな魚?
ネットでサクラマスって検索するといろいろと出てきますね。私が一番参考にしたのがこのサイトです。目黒プロのスクールでアングラーはターゲットの事を知ることがとても重要だと知りました。見たこともないサクラマス、いったいどんな魚なんだろう?
https://www.smolt.co.jp>pages>brandstory-sakuramasu
驚きました!知れば知るほど神秘的でそして美しい魚でした。美味しん坊の私には市場では一匹2万円もする超高級魚というのも大変魅力的でした。
イワナとして河に産れて、その河に住みにくくなった比較的小さな魚体が海へと向かい、北の海を泳ぎ渡り大きな体になって、子孫を残すために産れた川に帰る、その時はものの見事な50~60㎝の魚体となる。こんなロマンチックな魚って他にいますか?
追波川は日本でも屈指のフィールドで全国区で名が知られているらしいんです。自宅から50㎞でやや遠いかな?なんて思っていたらとんでもない。贅沢言っていられない位、実は最高に恵まれているんですね。後日、日本中から遠征で来られるアングラーさんの存在を知り、私の住む宮城県にこんな宝のようなフィールドがあることの巡り合わせに大感謝をすることになるのです。
こんな条件が揃い、私はサクラマスアングラーへと変身しました。
教訓①偶然って面白い!②巡り合わせに大感謝!
2、新年度目標設定
私は良い目標が人を努力させ、成長させ、成功へと導くものと考える人です。学生時代も社会人になっても、趣味のゴルフもそうして目標を掲げ、また次のレベルの目標設定しそれを繰り返してきたようです。
良い目標とは①実現可能性がある②本気になれるもの③測定可能、この3点が重要です。絶対手が届かなかったり、本気になれないものや抽象的なものは目標にはなりませんね。
突然ですがゴルフの話をします。
Uターン後本格的に始めたゴルフは3年でシングルになってクラブ選手権に出ると目標設定してそのために1年目には練習週3以上・年間60ラウンド・ハンデ12、2年目は練習週3・年間60ラウンド・ハンデ10と決めました。当然3年目はシングルプレーヤーです。
目標設定したらあとはやるだけっす!真冬の練習も真夏のラウンドも決めたらやるだけです。自宅の庭にアプローチ練習場も作りました。クラブを握らない日がない位、やったものです。
上の写真、10年前です。55歳で7,5だったんですね。
私はハンデ7.2のゴルファーにしかなれませんでしたがシングルを15年キープし続けました。二つの倶楽部でクラブ選手権に出場し、予選を突破し決勝ラウンドに残りました。ベスト8が最高でした。釣りに夢中になり、練習もせずラウンドが極端に少なくなり昨年ハンデ11になり、今年片方の倶楽部を退会し競技ゴルフから引退しました。自分で言うのも変ですがなかなか良い目標設定でゴルファーとして充実したものになったと自負しております。これからはエンジョイゴルファーとして・・・・、なんてなれそうもないのでゴルフには行っていません。
さて釣りの目標に話を戻します。
令和5年度の新年にこのような目標を設定しました。
①サクラマス一本(初挑戦のシーズン、なんとか一本!)
②ヒラメ小座布団一枚(これまで最長53㎝、60㎝以上の小座布団一枚!)
③マーゴン三匹(マゴチ60㎝以上を三匹!)
先ほど良い目標とは実現可能性があって本気になれるもので測定可能と書きましたがいかがでしょうか?目標立案した時はそうだ!って思ったんですが①と②が非常にハードルが高いですよね。実現可能性?ここはかなりチャレンジングな域でしたね。無謀・夢とは言いませんが、かなりそれに近いものかもね。
しかしながら私は新年にこのような目標設定したわけです。そうしたらあとはどうしたら目標達成できるか?これが大事になるのです。
年度目標と言ってもまずサクラマスを釣らなければ話になりません。しかも時期的に4月末までが勝負です。私の作戦は「釣れるまで通う」でした。追波川には①根②藪③ジャカゴ④階段⑤国道などポイントのユニークな愛称があります。それぞれの特徴など全く分かるはずもなく、私はただただ通って自分の目で確かめてノウハウとして蓄積していこう!通えばいつか必ず釣れる!本当に根拠もなくそう思っていました。
②と③はシーズンインしてから!まず絶対!何が何でもサクラマス!こう決意して向かって行ったのでした。
3、初陣
待ちに待った解禁日、興奮して寝不足のくせに、1月20日に私はワクワクしながら念願の追波川に入ったのでした。川面流れる北風は異常に冷たく頬に突き刺さります。鼻水が垂れて止まりません。冬の北国のお天気は気まぐれでコロコロ変わります。強風が止んだと思ったら急に吹雪舞うこともあります。
リールが凍るって経験ありますか?糸が凍って巻けなくなるんですね。「今年から始めた釣りはこんなに過酷だったのか?」と思ったり、「いや、だからこそサクラマスなんだ!奇跡のサカナなんだって!」と自分に言い聞かせたり。いろんな思いが交錯しながら耐えるんですね。
寒さと同じくらい辛かったのは根掛りでした。当時は知りませんでしたが、川底にジャカゴという網があるんですね。それに掛かればもうダメです。寒風の中、かじかんでる指で仕掛けを作るしかありません。初日に2個ロストしました。2回ノットを組んだのです。
私はそれでも期待しかありませんでした。ルアーを投げて巻く、グググっ!って来そうな予感が一投毎にするんです。しかし現実はそんな奇跡が起こるはずもなく・・・。もうね、寒さに耐えきれず、ギブアップでした。今日は初日だし、様子見だし、次から本番!と背中を丸めて帰ったものでした。
吹雪で対岸が見えなくなるような時もあるんですよ。手の指がもげそうで、足の指先の感覚が無くなるんですよ。
帰路、カイロを買いに走りました。
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今回はここまでとします。いかがでしたか?
次回はいよいよ極寒の中、何を思ってロッドを振り続けたのか?そして生きてるサクラマスを最初に見たのはお隣さんが釣ったものでその時の魚体を見た衝撃、これは忘れることが出来ないもので、それで一層、熱が入って・・・・・・。そしてここ追波川でもその後、師匠(そう言うと怒られますが)となる人で、私を仲間に入れて頂いた方々との出会い、そのあたりをお届けできればと思っております。
是非お楽しみにしてください。bye!