11th 追波川でサクラマスを追う(終)
こうしてブログを書いてますと、読者さんの反応がとても気になるんですよ。日記ではなく、一応ブログという広く発信するチャンネルのカタチを取ってますから読者さんとのご縁を大事にしたいと考えているわけです。気にし過ぎかもしれませんが私はブローガーとしてのひとつの務めと考えております。皆さんの声に耳を傾けながら、より良いモノにしていく所存でありますので引き続きよろしくお願いいたします。
さて11回目、いよいよサクラマス編の最終回となりました。今回は「サクラマス、感動の一本」を中心に綴っていきます。最後までよろしくお願いいたします。
CONTENTS
1、バースディフィッシュならず!
2、4月29日のTwitter
3、ついにその日が来た!4月30日
4、この釣りから得たもの
5、あと2週間で来期開幕、私の目標
1、バースディフィッシュならず!
4月20日木曜日、私の65歳の誕生日。この日から法律上、めでたく?老人の仲間入りの記念日です。この日を祝して神様がきっとバースディプレゼントを運んで来てくれるに違いないと信じておりました。そして妙な確信のようなものを感じ取っていました。今日は必ず釣れる!
この日のためにこれまで釣れないドラマを創ってきたのか。神様もなかなかの演出家ですな。ならば今日は必ず・・・。いつも以上に気合が入ってましたね。
その殺気が魚に伝わってしまったのでしょうか?ロッド振れど魚信は得られずで、帰りの駐車場までの道のりでどんな独り言が出たのか、想像できますか?
「この世に神様はおらんのかぁ!」こんなことを叫んでたのでしょうね(笑)
いつものように長閑で、鶯の声がイライラを慰めてくれます。
ホーホケキョ。
おかげで私の鶯の真似をする口笛も相当上手くなりました。
2、4月29日のTwitter
私は早く一本釣り上げて、一日でも早くサーフに行きたいと思っていました。春ヒラメのシーズンインでボチボチ、釣果を目にしていました。
もうすぐにGWに入ります。米どころ宮城県北部ではGWは農作業のピーク期です。田んぼに水を入れて耕します。これは田植えの準備で、その作業を代掻きと言います。これが始まると河川の水は圃場から出た水でカフェオレ色になり、ルアー釣りは出来なくなります。すなわちサクラマス釣りの終焉を意味します。
ですから私は4月末で今シーズンのサクラマスを終えようと決めていたのです。下の写真はその前日の29日にTwitterに投稿したものです。内容は総括であり、今シーズンの敗北を宣言しています。
やれることはやったの書き出しですから諦めモード全開でまさに敗北宣言そのものです。
最後から4行目に次シーズンは~の文字に、夢を持ち越した無念さが表れているのです。時刻は19:27を記録していますね。この時間に書いているということはお酒を飲む元気もなかったんでしょうね。
3、ついにその日が来た!4月30日
しかし人生は分からないものです(やや大袈裟です)!
敗北宣言の翌日です。四月の最終日、私の追波川最終チャレンジDAYです。この日はウッシーが先日見事に釣り上げた藪に入ると決めてました。朝の仕事を片付けてややゆっくり目、11時頃の釣行開始でした。
藪をかき分けて現地に入ると、ちょうど空いてる所がありそこで振り始めたわけです。あちらこちらでライズがあり活性度は高いようでワンチャンあるかな?と期待し続けました。
沖目はスプーンで。手前はミノーで今シーズンの集大成、じっくり探っていきました。私のすぐ下流のアングラーさんのバラしを見ました。いるな!
今度は俺に来てくれ!とルアーを投げて巻いてを繰り返していました。沖目で魚っ気を感じたので少し重めでより遠くに飛び、濁りはじめた時に効果的なチヌーク25gのこの派手なスプーンを選んだんです。何投かした時!
リールから一気にPEが出る強力なアタリがありました!前回のバラしはミノーでトリプルフック、今回はスプーンでシングルフックを2本。絶対にバレない!その自信はありましたが、バレるな、頼む、釣らせてくれ!って心の中で叫んでいました。
お隣さんにタモ入れを手伝って頂き、なんとかネットイン!やったぁ!ついに、ついに俺にも来た!さすがにジィーんと来たね。
もっと大声を出して絶叫し喜びたかったのですがここはじっと抑えて、心の中で歌を歌っておりました。
それは母校の凱歌です。「一、臥薪嘗胆幾月ぞ 長年月のこの恨み 晴らして帰る我が選手 祝えや祝せもろ共に♬ 二、欣喜雀躍勝鬨の 声北洋に轟きて 意気衝天の健児らが 歓呼の叫び止まざらん♬」
すぐさまご報告の電話です!追波川の先輩ウッシー、そしてサーフのK達人へ。お二人とも自分の事のように喜んで頂きました。
(前号でも書きましたが)ウッシーが缶コーヒー二つ持って女川から駆けつけて頂き乾杯をしました。もちろん熱き抱擁もしました。男同士、川辺で抱き合う光景はなかなか異質かも知れません。私はとにかくうれしくて、達成感なんでしょうか。応援していただいた多くの方への恩返しが出来た安心感だったのでしょうか。何だったのでしょうね。思わず頬を伝うものを感じました。そしてウッシーには記念写真をたくさん撮って頂きました。深謝!
サーフの達人も電話の向こうで感動して頂き、喜びを分かち合いました。何度も声をかけて激励して頂き、アドバイスも貰ってました。その仲間達もいつも気にかけて頂きました。
後日、そのサーフの仲間達から私の釣ったサクラマスの画像を読み込み、このような特製マグカップを贈呈して頂きました。釣った日時、場所、サイズ、私の名前などが印刷されて、まさにデジタル魚拓をマグカップに写しこんだもので最高の記念品になりました。このカップで毎日コーヒーを飲んでますがその度に彼らの顔を思い出すのです。本当にありがたいものです。深謝!
4、この釣りから得たもの
それは仲間の存在と夢を掴むことで得た自信ですね。
仲間のことは常に書いて来たことです。Special thanksです☆
アングラーにとって自信は大事ですね。そこはアスリートと似ていると思います。出来なかったことが出来るようになる事を【成長】といいますが、アングラーにとっての成長は釣果直結ではないでしょうか?
今年、サーフ3年目、サクラマス元年。6月末でビジネス界から引退し、7月からはサーフに通いに通い、比例して釣果もあがりました。魚が付く場を見れるようになりました。得意なルアーも出来ました。課題はバラしです。来期の課題として考えていきたいものです。
そして健康でいることの大切さを痛感しました。
この方は通称大工さんです。御年70と数歳ですが今年もものの見事にビッグサイズを釣り上げました。さらに驚くことにこの翌日も釣り上げたとのこと、なんと連日の釣果です。軍手ですよ、このいで立ちに風格を感じますよね。
大工さんには健康でいることが全てと教えて頂いたようです。65歳になりますと老眼でラインやスナップが見えにくくなったり、ノットを締めこむ時に歯が弱くて締めにくくなったりします。70過ぎの大工さんがやってるんだから私もやってやろう!そんな気にさせて頂きました。
5、あと2週間で来期開幕、私の目標と決意
今期は1月20日解禁でしたが来期は1月元日の解禁のようです。もう二週間を切ってます。実は何の準備もしておりません。実は激寒の釣行を躊躇しています。幸い毎日が釣行可能(笑)ですので、コンデションを見ながら車中泊の用意をして臨もうか。もしくは少し暖かくなる3月4月頃、ウィークリーアパートを借りて住みながら狙ってみようか。いろいろ考えております。目標は来年も一本!絶対死守の一本!です。
Twitterや何やでサクラマスが釣れた!なんて情報が来たらそんな悠長なこと言ってられないのでしょうね。寒かろうが雪降ってるだろうが関係なしに、ふっ飛んで直行するヘミンかもね(笑)
三回連続でお届けした追波川のサクラマスシリーズもこれにて終了です。
想いはあるのですが筆力がこれしかありませんので、悪しからずご容赦願います。
次回は年度の締めくくりとして年間目標達成と2023メモリアルフィッシュをお届けします。乞うご期待!
bye!