プラチナエイジの晴釣雨学

65歳からの充実ライフを共創する情報発信チャンネル

6th ファーストフィッシュとの出会い

私の釣りは令和3年4月、63歳のタイミングで釣り具一式を買って、本格的にスタートしたわけです。何かを始める時はワクワクが止まらないものです。今回のサーフフィッシングも期待度MAXで不安なんかZEROでした。ただ分からないことばかりで【調べる、聞く、やってみる、真似る】を繰り返すのみでした。

はじめてサーフに行った時のことは忘れられませんね。

いよいよデビュー戦です。その地は仙台サーフで震災遺構の荒浜小学校の正面です。釣具店Fチーフのおすすめポイントでした。「正面にテトラがありますからそのキワなんか、変化があって面白いかもね」そんな感じでした。

駐車場に停めて、防潮堤から海を見て、わぁーお!声が出ました。

早春の陽が海面をキラキラ輝かせて、青い空、白い雲、なんて美しいんだ。

これが第一印象。さぁ、仕掛けを作って始めましょ!(ワクワク×2!)

よしっ!用意はできた!記念すべき一投目!

アレっ!ピューン!ルアーだけが飛んでいった!

この釣りはリールに巻きつけるPEラインとリーダーラインを結束させて、それにスナップを結び、その先にルアーを付けて投げるんですよ。PEとリーダーの結束が難関なので、ずいぶん練習して点検してきたのですが、不安的中!やはりそこがほどけてルアーだけが遠くに消えたわけです。

ワクワク感、期待度MAXな私だったわけです。記念すべき一投目がコレですからね。

私の状況、想像できますか?

こんなはずじゃない!>いやこれが「現実だ!>まず落ち着け!>恥ずかしいな、誰か見てなかったか?>ウソだ、すぐ近くにカップルがいてこっち見てる!>俺、どうする?

何ごとも無かったかのように、涼しい顔して、砂浜を歩くことにしました。

だってPEとリーダーの結束が出来ないんですもの。もう一回、家で練習して出直そう!

とぼとぼ歩きながら、そんな結論が出て背中を丸めて帰ったわけです。

それが私のサーフデビューでわずか一投ですから、これは永遠に消えない思い出です。

釣れたら嬉しいものです

理想と現実のギャップはいつもあります。

今回のギャップはMAXでした。この日はワンチャン、一匹釣って晩酌のつまみに一品!なんて真剣に思っちゃってたからね。

それがたった一投で帰って来るとは!もうね、自室に籠ってせっせとPEラインとの結束をやったわけです。教科書はいつもYouTubeで、◎○式とか、×▽法とかいろんなやり方があるんです。老眼の上、指先が不器用でどの方法が良いのか全く分からず試行錯誤が続きます。でもここを越えなければ次は無いわけですからやるだけっす!

見よう見真似でなんとか編み込み、最終点検でぎゅーって引っ張ってこれなら大丈夫!

よっしゃ!明日また行こう!リベンジだ!そう心に決めたものでした(笑)

ここに身を置くだけでストレスが消えます

当時は週末休みの現役のサラリーマンでしたから、翌日の休日も血気盛んにサーフインしたわけです。今日こそは!私のことですからそんな気持ちで臨んだんでしょうね 笑。

結論から申し上げますと、二度あることは三度ある。自分のシステムがモノにならず

釣りが出来ない事が三回続きました。その三回で最初に買ったルアーを全て失いました。コテンパンにやっつけられるというより、全て自己責任ですから自業自得です。

ルアーも買わなきゃならんし、キャスティングに行ってFチーフに聞こう!と思ったんです。(公開しちゃいましたね。お店はキャスティングです笑)

Fチーフは笑いを懸命に堪えながら、私の話に耳を傾けてくれました。で、FGノットアシストをおススメしてくれたんです。これを使えば大丈夫とのことで早速、ルアーと共に買い求めました。そうそう、釣れた時のためにロッドスタンドも買ったんですよ 笑。

 

ついにその時が来ましたよ!

なにごともなく、GWが過ぎ、5月を経て、6月も……そんな時に突然!

ファーストフィッシュまで約三か月かかりました。仙台サーフだけに何度も通い、見よう見真似でいろいろチャレンジして、テトラで根掛りしたりしてルアーを失くし、せっかく買ったロッドスタンドも差し忘れて失い、何度も挫折しました。

ゴルフの時の悪い癖、すぐ道具のせいにする。いつしか【釣れないのは道具のせい】エントリーモデルだから釣れないんだ!そんな風に考えるようになって5月のお小遣いでロッドとリールを買った事を思い出しました。ネッサとヴァンフォードにしたんだっけ?ルアーもどんどん増えていきました。やれることは何でもするし、やっている!そう自分に言い聞かせるように夢中になっていました。

6月に入ると急にアングラーさんが増えて、他の人たちの釣りを見る機会が増えました。ロッドのしなるビュッ!とする音、私は出ませんでした。私よりルアーがずっと沖まで飛ぶんです。ゴルフでは年齢のわりに飛距離が出ていた私にはとても屈辱的なことで、さらに力むわけです。ゴルフも釣りも力めば飛びません。これも当時は知らなくてロッドが鳴らないんだと思ってました(笑)

釣り人が増えれば当然、周りのアングラーさんの釣果を見る機会が増えていきました。初めて見るマゴチやヒラメ。中には複数枚釣れる人もいたりして。私にも釣れる日が来るのだろうか?

その記念日は突然やってきました!今日も何ごともなく終わるんだろうなって半分諦めて惰性でルアーを投げて巻いていた時に、今まで経験したことのない生物反応。

うっ!なんだ!えっ!まさか!ついに!これか!

夢中でリールを巻き、波打ち際から出てきたマゴチをみて「やったぁ!やったぞぉ!」と叫んでました。一応、釣れた時のためにフィッシュグリップもメジャーも用意してましたから、皆がやってるようにメジャーを添えて記念写真をパシャ!43㎝の小マゴチでした。初モノですし食したい欲求と戦いながらも40㎝ではお気のどくと泣く泣くリリース。でもこの一匹が大きな自信となり、ここから私のサーフフィッシングが本格的に始まるのです。

記念すべきファーストフィッシュですよ!

もちろん速攻でキャスティングに行き、Fさんに報告しました。自分のことのように喜んでくれたことも忘れられない思い出です。

 

今回はここまでとします。

次回は初の数釣り、その後私の師となる達人との出会い、彼らが定期的に行なうサーフクリーン活動などを綴る予定です。